京都市京セラ美術館へ初めて行ってきました。
歴史ある重厚な建物と現代的アートが調和する美しい美術館は今回の京都旅で訪れたかった場所です。
併設カフェの季節限定和菓子もゆっくり頂くことができました。
初めて訪れた京都市京セラ美術館の様子とミュージアムショップ、併設カフェ「ENFUSE(エンフューズ)」のメニューなどについてご紹介します。
※2023年3月の旅レポートです。
京都市京セラ美術館
▪️京都市京セラ美術館
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124
・開館時間:10:00~18:00(最終入場時間は展覧会により異なる)
・休館日:月曜日 *祝・休日の場合は開館/年末年始(12月28日〜1月2日)
京都市京セラ美術館は平安神宮のすぐ近くにあります。
京都旅の1日目、祇園で中国料理のコースランチを頂いた後はバスで京都市京セラ美術館へ移動しました。
美術館の本館は1928年(昭和3年)に開館した歴史ある建物ですが、2017年から改修工事が行われ2020年(令和2年)5月にリニューアルオープン。
正面から見ると、新しいのに風格があってとても美しい迫力がありますね。
入り口は地下1階。地下と行っても美術館の敷地から入ってなだらかな坂を降りた場所が入り口になっているだけです。
地下1階の右手にミュージアムカフェ「ENFUSEエンフューズ」があります。
この美術館は入場料は無料です(有料展示あり)
カフェやショップだけを利用だけを利用することもできます。
美術館の建物は、地下1階にショップやカフェ。
2階が本館の展示室とホール。
美術館の入り口(B1)にあるクロークで荷物を預けることができます(無料)
キャリーケースなどは館内に持ち込みできないので大きな催事で混雑している時などは注意が必要かな思います。
館内にロッカーは手荷物などを入れられる小さめのロッカー(無料)もありました。
美術館に入館するとすぐ階段を登ると1階の広いホールに出ます。
このホールは天井が高いのに、古いデザインがそのまま使われているからとっても素敵!
2階へ続く階段は流線型でとってもモダン。
古いのだけれど新しくて建築の美しさに圧倒されました。
現代の建築とは少し違うため、一瞬タイムスリップしたかのような時間がゆっくり流れるような不思議な感覚になりました。
撮影はしていないけれど化粧室も古い建築がそのまま使われていて、トイレの扉や窓が現在にない雰囲気。まるでリアルな映画のセットの中にいるよう感じがしました。
ホールから出ると、柱の大理石がとても重厚。
でもその柱に文字が動く電子版があって、現代アートもマッチしています。
本館からテラスに向かう通路にロッカー(無料)
小さめのロッカーなので、大きな手荷物はB1クロークへ預けましょう。
広いテラスは外に出なくても鑑賞できます。
訪れたのは3月初め。まだ桜は咲いていませんでした。
新緑の季節はとても美しいだろうなと思いながら眺めました。
左手には新館「東山キューブ」があります。
訪れた時期は大きな催事はなかったので館内はとても空いていてゆっくり館内を巡ることができました。
ミュージアムショップ「ART RECTANGLE KYOTOアート レクタングル 京都」
京都市京セラ美術館のミュージアムショップは館内地下1階にあります(入り口と同じフロア)
このショップは「ART RECTANGLE KYOTOアート レクタングル 京都」
実際に行ってみると、取扱品がとても多様で展示数も多くて見ているだけで楽しめるショップでした。
オリジナル商品だけでなく、京都の工芸品やお土産などもデザイン的に美しいアイテムが揃っていました。
海外の旅行客に喜ばれそうな商品だけでなく、
食器やガラス製品などもデザインがとっても素敵。
古いデザインを今風に仕上げたアイテムもいろいろ売っていました。
食品も販売されています。
この時は3月だったからか、イチゴのビネガー・ソース・ラスク・ポップコーンなど京都土産にはちょっと珍しくて喜ばれそうな食品もいろいろ。
この他、小物・時計・バッグ・帽子・アクセサリーなどもいろいろ。
美術館のショップだけれど、コンランショップのようなモダンなお店の雰囲気と品揃えの豊富さがとても良かったです。
ミュージアムカフェ「ENFUSE」エンフューズ
ミュージアムカフェ ENFUSE(エンフューズ)
併設カフェはショップと同じ地下1階にあります。
カフェ入り口に大きめのメニューリストがあって入店前にメニューも見られます。テイクアウトの注文もOK。
このカフェは横に細長い形。美術館正面から見るとちょうど一番下の部分がカフェです
▼カフェは建物の一番下のガラス張りの部分
空いていた窓際の席に座りました。
座ってみると外の眺めがクリアでとても明るい。
アースカラーとクリーム色のインテリアがゆったり寛げる雰囲気。
カフェのメニュー(午後のティータイム)
メニューは、デザート・飲み物・お茶・ソフトドリンク・焼き菓子セットなど種類が思っていたより多かったです。
こちらのカフェはランチメニューもあるそうです。
私達が利用したのは午後の時間帯だったためメニューにはランチメニューの記載はありませんでした。
ワインやビールなどのアルコールもあり、おつまみも注文できるようです。
今回このカフェに来た目的は、期間限定の和菓子を食べたかったから。
そうなのです、このカフェには期間限定の特別な和菓子があるのです。
美術館が所蔵している美術作品からインスピレーションを受けた四季折々の和菓子が頂けるのです。
利用した2023年3月は「漆器棚引棚」がモチーフの和菓子でした。
老舗の「京菓子司 金谷正廣」から提供いただいているそうです。
ということで、今回注文したのはこの季節限定和菓子と飲み物。
飲み物は私がアイスコーヒー、夫はホットコーヒー。
季節限定の和菓子「漆器棚引棚」
テーブルに届いた期間限定和菓子は、とっても美しい茶色のグラデーション。
淡い水色の器がこの半透明の羊羹を引き立たせていました。
「漆器棚引棚」がモチーフの和菓子ってどんな味だろう?と思いますよね。
限定和菓子には専用カードが一緒についてきて、インスピレーションの元となった美術品の画像と、裏面にこの和菓子の説明が記載されていました。
漆器の棚のデザインを和菓子で表現するってとても難しかったと思います。
この美しいグラデーションは、アールグレイやハイビスカスなどの天然素材で表現されているそうです。
食べてしまうのが勿体無いくらい美しいグラデーションと艶。
半分に切ってみると、
水羊羹よりも柔らかくて軽い硬さ、そして一番底の部分はこし餡の層になっていました。
1口食べてみると、上のグラデーションの層は軽めのアールグレイ紅茶の香りとハイビスカスのほのかな爽やかさ。
一番下の層のこし餡はとっても上品。甘味はかなり抑えられていて喉越も滑らか。
水羊羹より柔らかいのに全部が一体化していて初めての味わいでした。
一瞬、ゼリーのように洋風に思えるけれど最後にこし餡が和の余韻を残してくれます。
文字で表現するのはとても難しいけれど、この美術館を見学した後に味わうと歴史と新しさの両方を感じられると思いました。
限定和菓子はコーヒーとの相性もとても良かったです。
アイスコーヒーも美味しかったですよ(水出しのようなクリアな味わい)
ストローは本当の藁のストローでとってもエコ。
初めて訪れてみた京都市京セラ美術館は、歴史と新しさの時代を超えた美しさと重みを感じられる場所でした。
季節限定の和菓子は旅では一期一会。
またぜひ訪れてみたいと思った素敵な美術館でした。