2023年3月に北野天満宮を参拝しました。
子供の受験の時に頂いた御守りを古札納所(ふるいおふだおさめしょ)にお返しするお礼参りが今回の目的です。
3月はまだ肌寒かったけれど境内は梅の花が美しく咲いていて春の息吹を感じました。
北野天満宮の古札納所は初めて利用しました。梅の模様が可愛らしい御朱印袋も購入できたのでご紹介します。
※2023年3月の旅レポートです。
北野天満宮 3月の境内の様子
3月の北野天満宮は「梅の花」の季節です。
梅園の「花の庭」が公開されているのは1年でもこの時期だけ。
参拝した日は午前中だけ春雨が降っていて、雨のためか参拝者も少なくてしっとり落ち着いた雰囲気。
楼門は修繕中でしたが、風格はそのまま。
楼門に掲げられた菅原道真公の和歌
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」
私たちはこの前年に太宰府天満宮へもお礼参りに行った後だったため、この句が心に響きました。
以前も3月に参拝に来たことがあるけれど、今回は恋い桃色の濃い梅の花を見ることができました。
「花の庭」はライトアップもされているのですね。毎年期間限定の公開ですのでこの時を狙っていく場合には開催期間にご注意ください。
手水舎には春の花がまるで生花のように飾られていました。
ミモザやマーガレットなど洋の花と、桜の枝の高低差がとても綺麗でした。
手水舎の水は青竹から注がれていて、花々と調和してその場所だけ春満開。
三光門に着いた頃には雨が止み始めてきました。
北野名物「長五郎餅」も出店していました。営業日は要注意ですね。
合格祈願の「梅干し」も販売されているようです。
この日は売っていないようでした。
北野天満宮 古札納所
北野天満宮の古札納所(ふるいおふだのおさめどころ)は楼門を通った左手、絵馬所の奥にあります。
絵馬所は1699年に建てられた京都市指定有形文化財。
この日は絵馬所の奥で甘酒が販売されていました。
前回参拝した時は東京から日帰りで時間がなくてこの絵馬所をゆっくり見学できませんでした。
今回は雨のせいか観光客も少なかったから、近くでじっくり拝見できました。
絵馬所の奥が古札納所(ふるいおふだのおさめどころ)です。
赤い矢印の先に古札納所(ふるいおふだのおさめどころ)があります。
上の画像の左て奥に見える小さな屋根のある場所が古札納所。
実は、この左手には古札納所を利用する参拝客が数組並んで順番を待っていました。
北野天満宮の古札納所は、ちょっと他の神宮の古札納所とは違う感じです。
例えば、太宰府天満宮や伊勢神宮などの古札納所は本当に「お返しする」だけの場所になっていてお返しする人もしっかり念じたりしていない感じでわりとさっぱり箱に入れることが多い印象です。
でも、北野天満宮の古札納所は本殿をお参りするようにとても丁寧にお祈り(お礼の言葉を念じているのだと思います)して時間をかけてお返しする人ばかりでした。
そのため、待っている人は少し距離を置いて順番を待ちます。
他の神宮とは違うのは、やはり「学問の神様」だからだと思います。
私たちも数組の順番を待って、子供が受験の時に頂いた御守りをお返ししました。
今まで訪れた神宮の中で、一番神聖な雰囲気のある古札納所でした。
この時はまだ子供は大学を卒業していなかったので、学業が無事にすべて終了した時にまた伺わせて頂きたいと思います。
御朱印受付
古札納所に古いお守りをお返しした後、御本殿へ。
三光門は雨空でも美しい。
三光門を通るとすぐ右手に「御朱印受付」がありました。
この日は待ち時間はなくて、すぐ御朱印帳をお渡しできました。
御朱印帳を受付に出すと受付番号を頂けます。
御朱印の初穂料は500円でした。
頂いた北野天満宮の御朱印は、梅の花の朱印です。
梅の花の御朱印帳ケース
新しいお守りと御朱印帳ケースを買いました。
御朱印帳ケースは1,500円。
2色あって、私はピンク色のケースを選びました。
私の御朱印帳は霧島神宮のものです。
今まで御朱印帳用のケース(袋)を持っていなかったので初購入。
北野天満宮の梅の花がデザインされた可愛らしいピンク色。大切に使いたいと思います。
北野天満宮のおみくじは当たる!と思った
北野天満宮のおみくじは、御本殿右手にあります。
おみくじの引き方は筒が置いてある場所に書いてあります。
「おみくじの引き方」と「受け取る手順」は、
- 金色の筒を振って逆さにし、出てきた番号を確認する
- 守札授与所(お守りなどを売っている窓口)にその番号を伝える
- 初穂料200円を納めておみくじを受け取る
金色の筒はけっこう重いです。
出てきた番号を伝えて、200円を納めると該当番号のおみくじを手渡ししてもらえます。
そして、この時に私が引いたおみくじはこちら↓
なんと「凶」でした!
でもこの内容がすごく当たっていて後になってから分かったことが多かったです。
実は私はこの前年に体調不良から体重が10キロ以上減ってしまい健康も仕事もいろいろあって、本当に「痩せた馬がトボトボ道を歩む」ような生活をしていました。
運気の低調はもう自分でも十分すぎるくらい分かっていたのですが、このおみくじを引いた時に自分の状況を素直に受け入れて納得できた気がしました。
凶のおみくじだけれど「今が大底でこれから徐々に良くなるからゆっくり前に進もう」と励ましてもらえた気がしました。
おみくじを読み終わった瞬間に心がフッと軽くなったあの感じは文字では伝えられないほどです。
この時は資格勉強を始めようかどうか迷っていた時だったこともあり、このおみくじを読んで「ダメでもチャレンジしてみよう!」と思えて、その後勉強を始めることができました。
夫は別の番号のおみくじを引いたのですが、夫の内容も的確なアドバイスが多かったためこの時は本当に夫婦で驚きました。
やはり多くの方々が熱心に参拝するのにはそれなりの理由があると、改めて感じた北野天満宮のおみくじでした。
古いお守りをお返しするお礼参りで訪れた北野天満宮で、思いがけない新しい希望を頂けた記憶に残るお参りでした。